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久しぶりに時間が出来たので・・・。

久しぶりに時間が出来たので、例外番外編で小説です。

明日の選択

自分のことさえ解らないなんて・・・、いい加減にするが良い。

人類よ。

解らないんじゃない。解らないフリをしているだけさ。

解らないフリをして、現状に溺れているだけ。

何が悪い。

現状に溺れてどうするのだ。

どうでも良いだろう。

どうせ誰だって死んでしまうんだ。

汝、現実と向き合わなくてはならない。

嫌だね。

現実逃避という麻薬漬けのまま人生を終えたいんだ。

もっともっと大量の、大枚という覚せい剤も掴み続けてやる。

簡単なことさ。今まで通り、会社を安く買い叩き、高く売る。それを繰り返す。それだけだ。

現場仕事なんてやる訳ないだろう。

オレだってバカじゃない。

現場に回ると貧乏人になることなんか、ずっと前から知っている。

資本主義なら、地べたと一階を避けて、二階部分に安住するのが王道さ。

その為には、少々の資本が要る。

だから、集めた。

自分の子供の声さえ判らないバカを騙して集金したら、あっと言う間に必要な資金が出来たぜ。

お馬鹿な警察は、永遠にオレが誰だかさえ掴めない。

当たり前さ。

オレたちより、偏差値の低い奴等が集まっているだけなのだから。

チビチビとデイトレで稼いで膨らますのも悪く無かったが、オレの性には合わないから一気に稼いだのさ。

誰も文句は言えないだろう。

何しろ、戦争までして侵略・搾取に明け暮れた連中の子孫が偉ぶっている人間社会だぜ。

奴等の行ったことに比べれば、大抵のことは罪のうちに入らない。

狡賢い奴が勝つ。それが人生だ。

どんなデタラメを行っても、強ければ勝ちさ。

歴史が示している通りだ。

オレは、大概のやつ等より頭が良い。同類の仲間もいる。

能力も人脈もあるオレを、裁くことなど出来る奴はいないのさ。

経済競争でも、戦争でも同じだ。

現場はバカを見る。

司令部は生き残る。

勝てば官軍。負けても責任逃れと取り入り工作で勝ち馬のオコボレを頂きという筋書きを進めば良いだけだ。

何の為に好きでもない勉強をして来たのか解るかい?

金儲けに有利な立場を得る為さ。

つまらない教育のお蔭様で、大学の頃にはオレの同類しか周りに残っていなかったぜ。

みんな、自分は優秀で、バカな下々からお金を搾取する権利のある選ばれた者だという「本音」を持っている連中さ。

汝、自らの姿を見るが良い。

毎日見てるよ。鏡でね。

それは、汝の思いに過ぎない。

本当の姿を見るが良い。

化粧を落とせ。

そのパテや墨や紅は、汝の買った物であっても、汝自身では無い。

アクセサリーを外せ。

そのピアスやブレスレットも汝の買った物かも知れないが、汝自身では無い。

髪の色も同じだ。

その着色料は、汝自身では無い。

服を脱げ。

全ての衣類も汝自身では無い。

何が見える?

・・・裸のオレだ。

そう、裸の人類だ。

どんな気分だ?

腹が減ったな。

好きなモノを奢ってやろう。

何が食べたい?

○○●●○のロイヤルステーキコースが良いぜ。

よかろう。

食べるが良い。

いきなり全ての料理を出されても・・・、おまけに裸じゃ困るぜ。

ココでは、困らないであろう。

何だと!

オイ!ここは何処だ!

同じ地球上、アフリカの国の中である。

何なんだ!こいつらは!

食糧難で餓死しそうな子供たちである。

冷めないうちに食するが良い。

それは、無理だぜ。・・・。

今の汝が、本当の汝自身である。

冗談じゃない!

元の場所へ戻せ!

服を返せ!

服もアクセサリーも、化粧も戻してやろう。

食べるが良い。

腹減っているから、食うぞ。

先ほど見た現実を噛み締めながら、食するが良い。

冗談じゃない!不味くなる!

汝、心を殺して食べる食事で美味しいか?

本当の味がわかるか?

うるさい!

その牛、どうしてそんなに脂肪の網の目が細かく多いのか?

うるさい!

食うために育てた脳ある肉の切れ端は美味いか?

うるさい!

たった今、この瞬間、先ほどの子の一人が餓死した。

汝の見た虚ろな瞳のあの子である。

うるさい!

原爆落として何十万人も殺した奴も居たのに、オレがロイヤルステーキコースを食べることの何がいけない!

そうさ!同じ土俵で同じようなそれなりに恵まれた生活をしているだけだ。

何が悪い。

汝、武力による殺し合い・脅し合い、そしてその上に立つ権利・利権を認めるのだな。

そうだ。何が悪い。

それでは、消滅するが良い。

何!

我には、汝らの物より強力な武器が在る。

我は、汝らの鏡でもある。

汝らが、武力による殺し合いを認めるのなら、その心のまま、汝らに負けを与えよう。

殺し合い・脅し合いで、常に勝つのは汝らとは決まっていない。

ちょ、ちょっと待ってくれ!

消滅するのが恐いのか?

オレが悪かった。考え直す。未だ、死にたく無い!殺さないでくれ!

汝、毎日死んでいるであろう。

毎日死んでいるって・・・。

汝、毎日、この瞬間にも死を、そして誕生を体験している細胞群の一塊であろう。

なんだ、そんなことか?

人間は、約60兆の細胞の塊だって話しだろ。

もちろんオレだって知っているぜ。

知っていても、解っていないではないか。

どういうことさ?

汝、知識として、知っていても、汝の身に付いていないではないか。

・・・?

汝、一人であろう?

そうに決まっているだろ!

それが、汝の思いだ。

何なんだ!

汝、60兆の細胞の集まりと知っていても、汝は一人だと言う。

汝の思いが勝手に自らを一人だと単純化している。

汝自身は約60兆もの細胞が入れ替わり誕生・死を繰り返しながら存続している塊であろう。

細胞ごとになんて把握出来るか!

汝、単純化した思いは思いに過ぎないと自覚すべきであろう。

命の連続を考えてみるが良い。

両親・祖父母・その先・・・と。

何時から、命の連続が始まっているのか答えてみよ。

解るわけないだろ。そんなこと!

人類になる前から、命が連続していることぐらい知っているであろう。

当たり前だろ。そのくらい解るぜ。

地球上に生命が誕生した時からずっと繋がっていることも解るであろう。

ああ。解る。解る・・・。

汝は、地球生命体細胞群の一塊であろう。

ああ、そうだろ。

地球生命体細胞群として、さっき亡くなってしまったあの子も、汝の食べた牛も野菜も・・・同じであろう。

当然だろ。

汝、共食いして、命を支えているのである。

そういうことになるな。

でも、それの何が悪い!

汝、食べられる側に回るが良い。

何だって!冗談じゃない!

オレは生きる為に食べているだけなんだ。

何が悪い!

汝、嘘偽りは無いな。

生きる為に、ロイヤルステーキコースが必要であるのか。

同じ人類が同じ地球上で餓死しているこの瞬間に。

餓死寸前の子供の目の前にまで行ったのに、汝は食事を分けず独占して食べられる所へ戻ることを選んだ。

汝のような生き物は、食べられる側に回る方が地球生命体細胞群の為になる。

冗談じゃ無い。食われてたまるか!

そのお腹のお肉、脂肪たっぷりで先ほどのステーキ肉のようであろう。

やめてくれ!

汝、武器でも持って戦いを挑むか?

汝、素直に食料になるか?

汝、考え直すのか?

考え直す!

命あってのモノダネだからな。

他の地球生命体細胞群も同じであろう。

どうすれば、良いのさ?

しばらくは、汝一人で考えるが良い。

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