某文部科学省にて・・・。
「事務官!どうしてダメなのですか!?」
「こんな教育指導要項案が認められる訳が無いだろう!何だ?!この現実教育とは!・・・」
「このままでは、この国は滅びてしまいます!もう、遅すぎるくらいです!」
「ダメ!ダメ!・・・前例通りのモノに作り直して来い。今週中だ!」
一礼し、扉を開けて出て行く部下を見送り、S田は自らの携帯電話を手に取った。
「やぁ!I田・・・。おまえの望み通り、今年も前年通り・・・だ。今日あたり、また、一杯やるか?・・・」
宗教系政治団体の国会議員I田は、答えた。
「イイですなぁ・・・。お好きな若姫も準備しておきますよ・・・。」
「A弥と、美○でも頼むよ。」
「わかっております・・・。それじゃ、何時もの場所で・・・。」
配下の宗教団体員であるA弥と美○の下へ、同様の内容の電話が、教祖の声で届く。
「魂の格を上げる為のお仕事じゃ。何時もの場所へ6時半。ご先祖の霊には、私から贈り物を届け、あなた方の現世でのご活躍をご報告しておくよ。御神様にもご報告申し上げておくから、安心してご奉仕に励みなさい・・・。」
A弥は、携帯から聞こえる教祖の声に頷き、焦点の定まっていない目のまま笑みを浮かべた。
○美は、吐き捨てるように、「マタ、おジンの相手かよ・・・!」と呟き、続けて「まあ、イイっか!あいつ、下手じゃないしね・・・。」と言いながら、ブランドバックの蓋を開け、化粧ポーチを取り出した。
「宗教という現世利益のあるありがたいツールを、歴史・文化の枠へ放り込んでたまるか!」S田は、自らの携帯で増えている口座残高を確認しながら、今宵の宴を思い浮かべた。
I田の命令でS田に振込みを行った秘書は、「日本の国をよりよくする為の工作資金として・・・」というI田の言葉を信じ、若干の問題はあるが、日本国の為に必要な良い事をしている・・・という認識しか持っていなかった。
・・・・・・・(続く)・・・・・・・。
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