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某悪質パチンコ店にて・・・。

「352番台、お坊ちゃまご入店です・・・」係員からの無線連絡が、司令室に入る。

「・・・先ず、小当たりをプレゼント・・・と・・・。」遠隔で小当たりをプレゼントする幹部要員。

352番台に陣取った青年は、早めの当たりに喜び、小当たりにガッカリする複雑な表情を浮かべゲームを続けている。

「・・・これで・・・ボッタクリモード突入済み・・・と・・・。」幹部要員は、馴染みの客が暑くなり易い性格を形成するように、ゲームで仕込んでいた。

もちろん、個人管理や遠隔操作は違法である。しかし、地元警察関係パチンコ店管理者は懐柔済みだった。

お坊ちゃまは、小当たりの後、なかなか来ない当たりの為に、大枚をつぎ込んだ。

「・・・やっと、来たか・・・。」ようやく大当たりを引いたものの、もはやそのまま交換すれば、赤字確定である。当然のように、次の大当たりを期待してゲームを続けるお坊ちゃま・・・。

「予定通り・・・だな・・・。」念の為、リプレイ回数をチェックする幹部要員。

「・・・おっと、次まであまり回数が無いじゃないか・・・。・・・では、ストック分け前プレゼント・・・と行くか・・・。」

合図の無線を送る幹部要員。

お坊ちゃまの隣の台に、不良っぽい姿の若者が陣取った。しばらく打つと、大当たりが・・・。

「・・・これで、よし・・・。」

同じ台の当たりを吸い上げ、隣のお仲間に渡す手口である。

当たりが抜き取られたお坊ちゃまの台には、代わりに隣の台の分の何でも無い信号が送られていた。

「近くの同じ台でしか使えないのが、難点だな・・・。同じメーカーなら、離れた台同士でも可能なように、メーカーに改善要求出しておくか・・・。」

・・・・・・・。

結局お坊ちゃまは、数万円を吸い上げられ、店を後にした。

「224番台、プリンセスご入場です・・・。」無線が届く。

「・・・では、先ず、大当たり・・・と・・・。」

小柄で勝気な雰囲気の若い女性は、短めの髪を揺らし喜んだ。「最近、ついてるなー。」

来店を習慣化させる為には、ある程度の工夫が要る。

大勝を体験させ→勝つことの難しさを体験させ→「なかなか勝てなくても勝てる、大勝すれば、多少は元が取れる・・・」と「思わせる」習慣付けである。

その上で、性格・金銭状況等を調べ上げ、ご指定管理者名簿に登録する。

後は、お坊ちゃまと同様の手口で、吸い上げる。お金に困らせ、お仲間融資先金融機関の広告をポストに投函する。お金を貸し出し出来てしまえば、風俗嬢候補の出来上がりである。

プリンセスは、その調教の第一歩を仕掛けられていることなど気付く訳も無く、能天気によろこんで店を出た・・・。

この店では、百数十名の管理お得意さまを抱えていた。

多数の客を見張り、客が台を離れないように、遠隔でスーパーリーチ等を送り込み、千円でも余分に吸い上げる仕事は、大変だが、幹部要員は吸い上げ出来高も送り出しお嬢の数も評価対象になっている。

エリートの一員である限り、成績が悪いことは、許されていない。

・・・・・・・。

翌日、幹部要員の車は、地元警察関係者の車の隣に止まった。

月一度のお決まりである。

「お嬢候補はどうだい?」

「上物が一人、まあまあが二~三人。・・・最終段階です。後、新しい上物が調教開始です。仕上がったら、次々ご連絡しますから、おたのしみに・・・。」

「成り立てに限るからなぁ・・・。」

近隣パチンコ店を管轄する警察関係者は、上がりのお礼を受け取り、直ぐに立ち去った。

摘発されているパチンコ店・風俗店には、共通点があった。

人脈・お礼無しである。

警察関係でも関係部署へは、積極的にお仲間を送り込んでいる成果で、利益は確実に増えていた。

「安いものさ。どうせ、半分は、お嬢で戻ってくる。・・・」幹部要員は、タバコをふかしながらつぶやき、カーステの音量を上げた。

窓を閉めた高級車の中に、シンフォニーが響く。

満足そうな笑みを浮かべながら、幹部要員は報告に向かった。

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