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「パンダ猫のたまご」・・・。

   (0)プロローグ

この物語は、過剰な現実逃避という麻薬を与えない。

ましてや、大枚という覚せい剤の悪夢にも誘わない。

「自分探しの基礎」のアンチョコみたいなモノなのだ。

   (1)パンダ猫のたまご

ある秋の日、新興住宅地にある公園に一人の中年男が勝手に露店を出した。

白い布で覆われているテーブルの上には、パンダ柄に塗られた玉子の様な物が整然と並べられている。

男は、その横に低めのイスを置き、腰掛けて、ペット用ケージからパンダ柄の猫を出し、リードでイスにつないだ。

よく見れば、それぞれの玉子の様なものには、パンダ柄と共に文字らしきものが見え、塗料で塗られたように見える猫は、大人しく男の横に座っている。

幼稚園児の帰宅時間になると、子連れの母親たちが公園の中を横切って近道をする。

ある親子が男の前を通った時、子どもがパンダ柄に塗られた猫を見て声を上げた。

「わぁ~、カワイイ。・・・ねぇ、お母さん、あの猫のたまご買ってよ。・・・」

母親は、子どもの勢いに戸惑っている。

すかさず男は、子どもに声をかけた。

「お嬢ちゃん、さすが見る目があるね~。このたまご、上手く育てれば、こんな柄の猫が生まれるよ~。」

子どもは、目を輝かせて答えた。

「うん。ワタシ上手く育てる。・・・」

「いいかい?お家に帰ったら、昼は、陽当たりの良いところでクッションの上にでも置いてあげて、毎日、お祈りして、

夜は、布団の中でやさしく温めてあげるんだよ。

たまごによって、育ちの早いのと、遅いのとがあるけど、

お嬢ちゃんの心が神様に通じれば、きっと、カワイイ子猫が生まれるからね・・。」

母親が、テーブルの前を見ると、値札がぶら下がっている。

『パンダ猫のたまご 一つ 千円』

母親は、男にクレームを付けた。

「こんなモノ、本当に猫が生まれる訳がないでしょ。あなた、詐欺みたいなものよ!」

男は、少しもたじろがない。

「奥様、詐欺はないんじゃないですか~。私は、夢を売っているんです。夢を!

映画だって、デパートで売っているオモチャだって、みんな夢を売っているんじゃないんですか。」

母親は、男の勢いに少し戸惑い、言葉が直ぐに出てこない。

母親には、男の言う事が、なんとなく正論の様にも思えてしまっていた。

子どもが、はしゃぎながら言った。

「お母さん!ワタシ、夢、欲しいよぉ!・・・」

母親は、戸惑いながら、言った。

「・・・でも、千円は高いでしょ。五百円にしてよ。」

男は、すかさず答えた。

「わかりました。奥様には、かなわないなぁ。出血大サービス。特別に一つだけ五百円でお譲りします。

お嬢ちゃん、どれがいい?」

子どもは、喜びながら、たまごを比べている。

少しして、

「ワタシ、これにき~めた!」と柄がよりはっきりしている大きめのたまごを選び取った。

母親は、渋々五百円玉を男に渡した。

母と娘が男とやりとりしている間に、何組かの親子が勝手に出された露店の周りを囲んでいた。

その後、この様なやりとりが、正確に何回あったのか?は、分からない。

しかし、男は、数千円を手にすると、早々に露店をたたんでその街を出た。

  (2)たまごと夢

公園で怪しい男から、パンダ猫のたまごを買ってもらった幼女の名は、ユメミ。

ユメミは、男の言うとおりに、陽当たりの良い窓辺に置いたクッションの上にたまごを置いていた。

たまごには、模様と共に「世界平和」と記されていた。

付属の説明書も付いていたが、未だ漢字も良く読めない幼女にとっては無用の長物だった。

母親も、元々、乗り気ではなかった娘のオモチャには、無関心だ。

ユメミは、朝起きた時、出かける時、帰って来た時、夕食の前、などなど、思い付いた時に、しばしば拝んでいた。

夜は、大切そうに抱きしめながら、一緒に寝ていた。

「・・・早く、このたまご孵らないかなぁ・・・」

ユメミの表情は、和らいでいた。

・・・・・・・。

ユメミは、幼稚園で、友達に、パンダ猫のたまごの話しを、自慢げにしていた。

友達は、ユメミの話しの勢いのまま、

「いいなぁ・・・。」

「わたしも欲しいなぁ~」などと、応えていた。

其処へ、一人の男の子が入り込んで来る。

「お前ら、バッカじゃないの~。ネコが玉子から生まれる訳ないじゃん。

ネコは、哺乳類なんだってば~」

幼女たちは、一瞬で険しい顔になった。

ユメミは、言い返した。

「そんな事、誰が決めたのよ!

おじさんは、ちゃんと育てれば生まれるって言ってたモン。」

「そのおじさんが詐欺師なんだよ~。バッカ。」

「詐欺じゃないモン。夢を売ってただけだモン。」

「夢なら、生まれる訳ないじゃんか~」

「夢の中で生まれるモン・・」

・・・・・・・。

子ども同士の口げんかがしばらく続いた。

・・・・・・・。

ユメミは家に帰ると、母親に問いかけた。

「お母さん!パンダ猫のたまご、孵るよねぇ?」

母親は、とりあえず応えた。

「もちろんよー。あなたが、一生懸命お世話すれば、孵る『かも』しれないよー。」

「かも、じゃいヤダァ~」

ユメミの勢いに、母親も真面目に相手にせざるを得なくなった。

「よ~く考えてごらんなさい。

猫は、哺乳類でしょ。

哺乳類は、たまごを生まないのよ。」

「じゃあ、何で、パンダ猫のたまごって売ってたのよ~!」

「あの人は、『夢』を売ってたの。」

「夢って何よ~!ワタシ、こんな夢、要らない!!」

ユメミは、怒りながら、パンダ猫のたまごを手に取り、床に投げつけた。

パンダ猫のたまごは、虚しく、弾んで、転がって行った。

   (3)夢のたまご

ユメミの後でパンダ猫のたまごを買ってもらっていた男の子がいた。男の子の名は、ショウ。

ショウは、パンダ柄とともに「夢」としるされていたたまごを選んでいた。

ショウは、家に帰ると、兄に説明書を見せ、その内容を聞いた。

「・・・自分の夢を実現したい者は、その夢が、正しい善夢か?間違っている悪夢か?を考えよ。

善夢を抱いている者は、そのままたまごを温めよ。

悪夢を抱いている者は、たまごを割ると良い。

・・・って書いてあるけど・・・」ショウの兄は、説明書を読んで聞かせた。

「どういう意味??」ショウには、説明書の内容が、今一つ良くわからない。

「・・・良い夢なら、そのまま持ち続け、悪い夢なら、壊してしまえ!って事じゃないかなぁ・・」兄は、簡単に解説した。

「・・・ふ~ん・・。」ショウは、何となく解ったような気分になって、たまごを大切に持ちながら、

「新しいゲームも簡単に買えるように、大金持ちになりますよ~に!」と願った。

それから、一ヶ月が過ぎた。

ショウの父親がリストラに遭い、ショウ一家は、ローン中だった一戸建ての家を手放す事になった。

ショウには、身の回りに起こっている物事の実体は、良くわからなかったが、自分たちが今までより貧乏になった事には敏感だった。

「なんでぇ!このたまご、インチキじゃないか!!」ショウは、パンダ猫のたまごを投げ捨てた。

「夢」と書かれていたパンダ猫のたまごは、ショウたちが手放す家具の無くなった一戸建ての埃だらけの部屋の奥に転がって行った。

   (4)極楽浄土

「・・・どうせなら、コレにしなさい。」ショウの後に、パンダ猫のたまごを買ってもらっていた幼女の母親は、パンダ柄と共に書かれていた文字に着目して、娘に促がした。

娘の名は、ラク。

ラクは、母親の言うとおりに、「極楽浄土」と記されているたまごを手に取った。

家に戻ると、母親は、直ぐに説明書を読み始めた。

「・・・極楽浄土を得たい者は、先ず、死の実体を把握せよ。

死の実体が把握出来たなら、その上でたまごを温めよ。

死の実体が把握出来ない者は、たまごを割ってみると良い。・・・」

「・・・何よ、これ・・・。」母親は困惑した。

「ラクちゃん。せっかく買ったのだから、大切にしてね。」母親は、たまごと説明書を娘に押し付けるように渡した。

「お母さん。なんて書いてあったの??・・どんな意味?・・」ラクは、素直な疑問を母親にぶつけた。

「・・・大人になったら、解るわよ。」母親は、とりあえず難を逃れた。

母親の弟が急死した。母親の弟は、母親同様、太っていた。

原因は、心筋梗塞だった。

バブル時代の資産を活かして、輸入業を営んでいた、母親の弟の葬儀は、盛大に行われた。

複数の僧侶の読経が長きに渡って続き、

立派な戒名を頂いた弟の位牌は、大きく、堂々としていた。

「・・・せめて、極楽浄土に行けます様に・・・」母親は、弟の棺桶に、ラクから取り上げたパンダ猫のたまごを入れた。「極楽浄土」と書かれていたパンダ猫のたまごの中には、小さな細胞の様な粒が無数に入っていた。

弟の遺体と共に焼かれたたまごの中の粒は、誰の目にも止まらない焼却炉の中で、七色の炎を輝かせた。

   (5)夢・妄想・悪夢

読者の方々は、もう、お気づきだろうか?

怪しい男が売っていた「パンダ猫のたまご」を、

怪しくない大企業が大量に売りさばいている「現実離れしたゲーム」などに置き換えてもこの話しは成り立つことに。

如何にも人の良さそうな方々が前面に出ている宗教の「丸ごと一人のあの世」という「現実離れした概念」に置き換えてもこの話しが成り立つことに。

「夢」と、「妄想」をかき立て、「現実離れという悪夢」を売っている商売は、枚挙に暇が無いのである。

それでは、以下の夢の内、どれが本当の夢で、どれが悪夢なのか?お考え頂きたい。

・自分が大金持ちになる事

・貧乏撲滅

・自分が世界の支配者になる事

・世界平和

・自分という個体の永遠の命

・地球生命体の永遠の命

・・・・・・・。

皆様、本当の夢を持ち、悪夢はくれぐれも、程々のお遊び程度に。

   (6)特別な人

仏教には、千日回峰行という修行を持つ宗派がある。千日間も、お経を唱えながら、山を駆け回るのだ。

また、瀧行を持つ宗派も少なく無い。冷たい勢いの良い瀧水に打たれる事で、心身を清めるのである。

「何故、それらの人々は、特別な苦難を自らに強いるのか?」

耐えられる特別な苦難を強いられた人々は、特別感を得る。

例えば、産まれながらの苦境でも、、生後の親との死別や親の不運でも、自らが体験した事故・病気等々でも、それらがその人にとって耐えられる範囲に収まっている限り、人格崩壊等は起こらず、特別感が得られる。

特別な成功でも、特別感が得られる。

スポーツや芸術や芸能や学術等々で、並み外れた才能を示せた場合などがそれに当たる。

苦難が作り出す特別感も、並み外れた成功が作り出す特別感も、特別感である事に変わりは無い。

特別感を得た人々は、往々にして、特別扱いを望みがちになる。

苦難が元の場合は、特別扱いされる立場へ登りつめる行動を起こし易くなる。

所謂、「苦境~大成功物語」の精神構造である。

並外れた成功の場合は、特別扱いメリットを製造して自らの他者を利用した自己確認の代償欲求欲等を満たしたい人々が、率先して特別扱いを行う場合も少なく無い。

実体を伴う並外れた成功が作り出す特別感を得る事は、多くの人々にとって、困難である。

そこで、現状の人間社会では、人脈的悪知恵で、並み外れた成功が捏造されている。

特別感はとにかく、並み外れた成功がもたらすメリットだけは、人脈内で分かち合えてしまうからだ。

どんなに特別感を得た人でも、地球生命体細胞群の約60兆の塊である事に変わりは無く、

人間社会でのメリットを大きく得たところで、地球生命体細胞群の永続へ貢献出来たとは限らないのだが・・・。

特別感を得た、本当の満足感を得られない人生と、

特別感とは無縁でも、本当の満足感が得られる人生の

「どちらが、本当の成功者の人生か?」は、言うまでもないだろう。

   (7)比べっこ坊や

「価値観」と書かれたパンダ猫のたまごを買って行った母娘の兄、タケルは、妹から、そのたまごを奪い取ってながめた。

「変なたまごだなぁ・・」

「価値観??・・・まぁ、関係ない・・・か・・。」

しばらくたまごを手の平の上で回した後、タケルは、妹にたまごを返した。

・・・・・・・。

小学生の男の子二人がケンカを始めた。原因は、よく判らない。片方がもう片方の思いを貶した事がキッカケになり、思いと思いの衝突がエスカレートした大元の原因は、何れにしても、現実離れした些細な物事だった。

勝負は直ぐについた。一方の男の子は、格闘技を習っていた。

その次の日、負けた方の男の子の仲間が、ナイフを持って、格闘技を習っていた男の子を不意打ちした。

「ざまぁみろ!鉄の様なこぶしでも、本当の鉄には敵わない。

オマケに、俺は、お前の敵だとも判らないスティルスを持ちながら、不意打ちをした。

悪のエネルギーまで力に換える俺の敵などいないんだぁ~!」

不意打ちされた男の子は、病院で死亡した。

その次の日、不意打ちされた男の子の先輩が、拳銃で、不意打ちした男の子を撃った。

「悪を滅ぼす、オレこそ正義さ。この世に正義が在る限り、お前の様なヤツは許されない!後輩よ、カタキは撃ったぜ。安らかにお眠り・・・。」

拳銃で撃たれた男の子は、即死した。

その次の日、即死した男の子の親戚が、ミサイルを撃った。

電子制御でコントロールされているミサイルは、正確に、拳銃を撃った男の子の家に辿り着き爆発した。

「元々は、お前らが悪いんだろ!バカ言ってんじゃないよ。」

男の子の家は、ミサイルの爆発で吹っ飛び、男の子もその家族も、死亡した。

その次の日、死亡した家族の親戚が、核ミサイルを撃った。

「お前らが何処に居ようと、コレでオシマイだ。最後に勝つのが正義さ!」

核ミサイルは、一つの都市を廃墟にし、電子制御のミサイルを撃った男の子の親戚も死亡した。

その次の日から、最後に残った家族の親戚は、自分たちの歴史を称える教育を行った。

その数日後、地球は消滅した。

「自分の正体も解らない危ない生物を、大々的に宇宙に出す事は出来得ない。

成長不足の高等生物を持つ危ない生命体は、間引きの対象だ。」

元々の言葉は、何語かは判らないが、翻訳するとその様な旨になる言葉を発した宇宙生物が、地球と地球上の生物の全てを消滅させた。

その後、新たな地球が造られ、

「別の素を植えるか・・・」

宇宙生物は、新たな「種」を植えた。

自分の実体を忘れた比べっこゲームの勝者は、もう存在していない。

新たな「種」からは「過剰な程に、現実離れした思いを追求したがる遺伝子に育つ素」が除かれ、「現実把握、実体把握、自覚を重視する遺伝子に育つ素」が入れ込まれていた。

上記の様な夢を見た少年の名は、タケル。格闘技を習っていた。

タケルは、次の日、同級生とケンカになりそうになった時、自分を抑えた。

   (8)武器とお金

武器を用いた比べっこは、症状が直ぐにハッキリと出る。お金を持ちいた比べっこは、症状が次第に出る。

どちらも、使われている物が違うだけで、行われている事は「人類同士の比べっこ」である。

比べっこの勝者たちは、戦利品に囲まれて自慰心を高揚させ、

比べっこの敗者たちには、命さえ失った者が少なくない。武力による戦死者は言うに及ばず、経済戦争の結果が自殺や病死という戦死になった例は枚挙に暇が無い。

人類が、お金を持ちいた比べっこで時を重ねて来ている結果、

太陽に地球上の全ての生物を滅ぼさせる為、

空中の扉は、閉じ始めて脱出を拒み、

天空の扉は、開き始めて、地球上の全ての生物に自滅への階段を登らせている。

その上、お金を用いた比べっこが、手招きして招いているのは、

「武器を持ちいた生き残りの比べっこ」なのだ。

   (9)ナンバーワンとオンリーワン

中学生のサトルは考えていた。

「ナンバーワンになろうと、比べっこに走れば・・・、

人類に先は無い・・・。

人類に先が無ければ、人類である自分にも先が無い・・・。」

「どうすれば良いのだろうか?」

「ナンバーワンではなく、オンリーワンだ!

自分らしく生きるんだ!」

「でも、自分らしく・・・って、どうすればいいんだ?」

サトルは、困った。頭の中には、、先ず、自分の周りの人々が浮かんでいた。

「ボクの親父は、大工だし・・・。

ボクの母親は、美容師だ・・・。

ツヨシの親は、サッカー選手だし、ツヨシは、身体も強い。

マナブの親は、学者だったと思うし、マナブは成績も良い。

ナリキンの親は、大金持ちだし、ナリキンは、数多くの高級品に囲まれて生活している。

・・・。・・・。」

「そうだ、それが、現実だ。

無理な事を考えても仕方無い。

ボクの親は、大工と美容師だから、ボクも手先が多少は器用だ。

手先が器用な事を活かして、何かの職人にでもなれば・・・、

オンリーワンか(?)・・・。」

「そうすると・・・、

ツヨシは、スポーツ選手で、

マナブは、学者、

ナリキンは、大金持ちの資本家・・・かぁ・・・。

何だか、親の代と変わんないけど、それぞれが、オンリーワンなら、いいのかなぁ・・・。」

「それで、みんなで、仲良く暮らせば、友愛社会の出来上がり・・・かなぁ・・・。」

・・・・・・・。

サトルは、本当のオンリーワンを、理解した/悟ったのだろうか?

・・・・・・・。

「親と同じ道を繰り返すだけなら、人類は、戦争も繰り返す事になる。

誰もが、代々話を繰り返す為に生まれてきたんじゃない!」

「手先が器用なボクは、優秀な心臓外科医にもなれる筈。

身体が強いツヨシなら、力仕事は何でも出来る。

成績の良いマナブだって、頭の使い方を変えれば、お笑いだって出来る。

大金持ちのナリキンだって、自分が持っているお金を増やす事も出来れば、自分が持っているお金を本当に必要な人々に配る事も出来る。」

「何が正解で、本当のオンリーワンなんだ?」

「そもそも、自分って、人間って、何さ?」

・・・・・・・。

自分の正体が、地球生命体細胞群の一塊であり、

地球生命体細胞群の永続に対する貢献という自分本来の仕事の基本を見出す事は、

現代を生きる人間にとって、そんなに困難な事ではない。

自分本来の適性を活かしながら、地球生命体細胞群の永続に貢献する本来の仕事をこなすことが、

オンリーワンの必要十分条件に他ならない。

自分のナンバーワンの人生は其処にある。

サトルが悟るまで、後、何日?

   (10)頑張った人が報われる社会

「頑張りたい人が頑張れる社会を!頑張った人が報われる社会を!・・・」政治家たちの票集め演説が街に響いていた。

「うるさいなぁ。人の邪魔して、いったい、何、頑張ってるんだよ。」受験勉強中の高校生がつぶやいた。

有名大学を目指していたその高校生は、頑張って、努力して、数多くの、試験に出る内容を覚えていた。

「全く、こんな好きでもない物事を、頑張って、たくさん覚えるんだから・・・。」

高校生は、部屋の扉に貼ってある有名サッカー選手のポスターを見た。

「あ~ぁ。○○○みたいに、年に何億も稼げたらいいんだけどなぁ・・・。でも、そんな体力ないしなぁ・・・。

・・・勉強・・・。勉強・・・。」

高校生は、有名大学に入って、一流企業に入り、それなりのお金持ちになる。そんな普通の夢を抱いていた。その夢に向かって頑張っていた。

高校生が目指していた一流企業の一つは、事業業績が悪化した。その企業は外国資本に安く買い取られた。数多くの従業員は、リストラになり、一定以上の年齢の社員は再就職先も見つからなかった。

「一流企業でも、こんなコト、あるんだなぁ・・・。」高校生には、他人事だった。

一週間後、高校生の父親がリストラになった。

高校生は、大学への夢を諦め、お金を求めて、努力を重ねた。

「丸一日、めっちゃキツイ、バイトしても、こんなモンかぁ・・・」数千円を手に、高校生は考えた。

「何を、どう、頑張れば、大金持ちになれるんだぁ??」

テレビでは振り込め詐欺の犯人が逮捕されたニュースをやっていた。

「悪いヤツらは、逮捕が当然でしょ・・。」その後に流された字幕を見て、高校生は考えた。

「被害総額、●億円・・?・・・、振り込め詐欺をやって、捕まらなければ、ホンの僅かの年月で●億円・・。

家に金が無いからいけない一流大学に入る為に、好きでもないものごとを山ほど覚えている暇があるのなら、

振込み詐欺をやっても捕まらない方法でも考えた方が、合理的じゃないのかなぁ・・。」

「今の自分が、大金を得る為に頑張れる事は、他にありそうもないし・・・。」

「頑張りたい人が頑張れる社会、なんて、未だないんだ。

頑張った人が報われる社会は、少しありそう・・だけど・・。

いや、頑張れた人と言うべきなんだろうけど・・。

今の自分が、頑張れる事を頑張って、

人並み以上の大金をつかむという、

人並みの夢をおいかけるんだぁ!!!」

高校生は、夢に向かって頑張った。

・・・・・・・。

合法/違法を問わず、自分の下にお金を集める事を頑張りたがる人々は多い。

現状の合法とは、あくまでも、人間グループの合意に過ぎない。

違法行為でも露呈し、摘発されなければ、無かった事にされているのが今の人間社会の実状だ。

法の科学化、現行法の現実離れの是正は必需だが、その為の仕事は、国会議員は言うに及ばず、法学者でさえ、ロクな仕事をしていない。

頑張る内容が問われていない、頑張った人が報われる社会。

もしくは、現状で頑張れる人が、現状で報われる社会、

膨大な現実を壊しながら、現状が存在出来ている間だけ見る事が出来てしまっている悪夢。

悪夢を夢見ている就寝中の人々は、自覚の有無に係わらず、人類滅亡という永遠の眠りさえ、求めている。

自分の正体を忘れてしまうと、人は、自分が何をやっているのか、さえ、判らなくなる。

   (11)進化と特化

「わぁ・・!やっぱり◎◎◎は凄いなぁ!親の◎◎●も凄かったけど・・、やっぱり、サラブレッド一家は違うなぁ・・・」ある芸能人がアカデミー賞を取ったニュースを見て、少年・少女たちが騒いでいた。

少なくとも上辺では、飛び跳ねるように、明るく元気な空気を漂わせ、賞を取った芸能人の賛美話しは続いていた。

ある少年がつぶやいた。「サラブレッドはいいけど、オレ、サラブレッド一家の生まれじゃないしなぁ・・。◎◎◎みたいに、賞ももらって、大金持ちに・・とは、いきそうもないなぁ・・。

・・・なんか、他人の成功ばなしをしてたら、虚しくなった・・」

・・・・・・・。

サラブレッドの子どもは、サラブレッド。蛙の子は蛙。

ところで、「サラブレッドは、他の馬より優れた馬に進化した、進化種なのだろうか?」

否、サラブレッドとは、人間が、競走馬としてより有利な特性を持つ馬のみを、選別し、それら同士の交配を繰り返す事で、

競馬という特別な環境では並外れた優位性を持つ、

「特化した馬」として育まれて来ている。

特化した馬が、特化目的である環境以外の環境で、他の馬よりも優位性を示すのか?否か?は、また別の話しだ。

サラブレッドの場合、自然環境に置かれれば、早々に絶滅してしまう可能性も大きい。

特化した環境との適合性を高める特化と、

その種自体の進化は、別である。

それは、丁度、今時の医療体制と似ている。

それぞれの医師や看護師たちは、その治療に特化した人たちとなり、

その特化した人たちが共存・共栄している限り、

医療全体のレベルは、過去よりも進化している。

・・・・・・・。

人間の場合も、多様な環境下で暮らすように進化した事で、特化も起こっている。

◎◎人も、●●人も、○○人も、・・・同様の人々が暮らす環境での適合性が高い特化の結果に他ならない。

そして、多様な特化人が共存する事で、人類全体は進化しているのだ。

「神は、人類への罰として、言葉を分けた」のではない。

「人類の進化が、多様な環境の下での人類の生活を生み、多様な環境の要請でそれぞれの環境との適合性が高い特化した人々が生まれた」のだ。

地球生命体の進化の過程で滅亡した種も在る。

恐竜などの場合は、環境の急変に対応出来ず滅亡したと言われている。

新たな環境に置かれた地球生命体細胞群は、旧来の環境への適合性は極めて高いが、環境占有率も極めて高かった、新たな環境への適合性の悪い種を、地球生命体細胞群の進化の為に滅亡させたのだ。

地球生命体細胞群が、進化を怠る事は、地球生命体細胞群の滅亡に直結している。

生命力が弱い集団が滅亡する事もある。

地球生命体細胞群の全体像から、生命力の弱い種等の滅亡を差し引いても、全体の進化への影響は少なく、新たな空場の誕生が、新たな進化を促す事になる。

種の滅亡を知った他の種に起きる変化も重要だ。

地球生命体細胞群は、自らを鍛え、鍛えられ、免疫力を身に付けながらより高度な存続を可能にし続けて来ている。

種の滅亡は、地球生命体細胞群の存続ゆえの正当な理由をもっている場合にのみ、正当である。

悪戯で身勝手な多種共存の否定は、退化に通じ、退化した生物の先は短い。

   (12)忘れ得ぬ記憶

思い出してごらん。

自分が、たった一つの細胞だった時・・・。

そして、その後、自分が何をして来たのか・・・?

たくさんの細胞を生み、

たくさんの細胞が死に、

たくさんの外敵やガン化した細胞を殺し、

・・・・・・・。

誰の底にも在る、無意識の記憶・・・。

それは、忘れたつもりでも、忘れ得ない記憶・・・。

誰もが、その記憶ゆえに存続している・・・。

・・・・・・・。

思い出してごらん。

自分が、一つの細胞になる前を・・・。

・・・・・・・。

思い出してごらん。

人間になる前を・・・。

・・・・・・・。

思い出してごらん。

この地球で生まれた時を・・・。

・・・・・・・。

地球生命体の自分は、その存続の為に細胞を増やし、

その存続の為に多様性を極め、

その存続の為に進化を繰り返して、

地球上が自分でいっぱいになった今、

宇宙に広がる事を夢見て生きている・・・。

地球生命体の永遠の命を夢見て生きている・・・。

誰もが実際に辿り着ける・・・本当の自分の永遠の命・・・。

細胞ごとに、毎日この瞬間にも体験している死と誕生を、

実感すれば、するほどに、

死の恐怖も、まるごと一人の霊も、あの世も消え去って行く・・・。

この世の大切さが身に沁み、

この世の不当な現実離れに怒りを感じ、

是正欲動が沸き起こると共に、

永遠に続く生命大木が、自分の底から、やさしく微笑みかけて来る・・・。

・・・・・・・。

命の連続をたどれば、今を生きている誰もが、何十億年もの年齢・・・。

今を生きている誰もが、同じ年齢・・・。

今を生きている誰もが、同じ根っ子を持つ、

一つの大きな生命大木の最先端の枝の一本・・・。

周りの枝が邪魔に思えて、

切り落としたがっている、

自分で自分を切りたがる狂った自分、

ガン細胞の様・・・。

ガン細胞は、ガン細胞個体の永遠の命を欲しながら、

多くの場合、切り捨てられ、

時に、宿木本体を殺す事で、

短命を全うする・・・。

ガン化したものが生命大木で蔓延れば、

生命大木は死ぬ・・・。

切り落とされる必然を持つもの、ガン化したもの・・・。

・・・・・・・。

忘れ得ぬ記憶、生命大木がある限り・・・。

   (13)支配権

あなたに、この「たまご」を差し上げよう。

殻には、「世界平和」が刻まれている。

中には、「世界の支配権」が入っている。

「たまご」を割って、「世界の支配権」を得るのも自由、

「たまご」を割らずに、「世界平和」を温めるのも自由だ。

「たまご」は、世界中で配られた。

・・・・・・・。

自分を健康的にコントロールし続けている人たちが、「たまご」を受け取った。

「世界平和」を温めていると、パンダ猫が生まれ、パンダ猫は、成猫となった。

成猫を得た者たちが、他の成猫を得た者たちと、交流し、

カップルが生まれ、パンダ猫は、また「たまご」を産んだ。

平和が続いた。

・・・・・・・。

セルフコントロールが疎かな者たちが、「たまご」を割って、「世界の支配権のもと」を食べた。

「他人や物事を支配する力」を得た者たちは、

他の「たまご」を持つ人々の所に侵入し、

他の人々の「たまご」を奪って、食べ続け、

益々太って行った。

しかし、奪いつくせる全ての「たまご」を食い尽くすと、

急激に痩せ細り、

支配者たちは「支配する他人や物事」を失った失意の中に陥り、支配者たちも含む全ての生き物が死んでしまった。

・・・・・・・。

最初の章でユメミが買った「パンダ猫のたまご」の説明書きには、

『1.このたまごを売っている者の言うとおりに、してはならない。何故なら、このたまごが売られている時、このたまごは盗まれているからだ。

2.殻に描かれている事を正確に読み解けば、世界平和の鍵が得られる。殻の模様が良く解らない者の為にその内容を記せば、

(1)世界平和は、時と共に、一人一人がそれぞれを健康的にコントロールし、成長させ続ける事によってもたらされる状態である。

(2)多様性を否定してはならない。多様性は進化の結果である。進化し続ける事で存続も可能になる。多種共存せよ。

(3)自分の健康的なコントロールを怠り、他人を支配しようとする者たちや、他人に自分を支配させる事で支配者からの報酬を得ようとする者たちに力を持たせ続ければ、このたまごは、割られ、人類は、戦争の歴史という自虐の歴史を繰り返し、滅亡に至る事になる。

(4)自分たちを健康的にコントロールし、成長しながら、世界平和の鍵のこのたまごを温め、その時に至れば、このたまごは、孵り、パンダ猫の子猫が生まれる。パンダ猫の子猫を育てた者たち同士が、大人になったパンダ猫同士を合わせれば、パンダ猫は、またたまごを産む。そして、そのたまごには、その時に必要な鍵が記されている。』と記されていた。

ユメミが投げ捨てたパンダ猫のたまごは、ユメミの部屋のベットの裏で埃にまみれていた。

パンダ猫の説明書を読む事が出来ないユメミは、説明書をゴミ箱に捨てていた。

・・・・・・・。

人は、自分を健康的にコントロールしないと、過剰な程に、他人や物事を支配したがったり、他人や物事に頼りたがる欲動を得る。

過剰な程に、他人や物事を支配したり、他人や物事に頼っている状態では、人は、成長出来ない。

代償欲求の追及行為に明け暮れた成長出来ない人々が残した物事は・・・。

・・・・・・・。

今までの人類は、

解らない物事があまりにも多く、

多くの人々が、だれもが既にもっている「たまご」を温めるゆとりさえ失っていた。

多くの人々が、頼る者・物・事を求め、

「自分に他人を頼らせる為に・・・」と、

自分の「たまご」を、割って、食べて、他人の「たまご」まで、比べっこで奪い取り、他人の分のたまごを食べ、自分を強化して来た人々が主流だった。

今後、人類は、「どちらに向かうことを選択している」のだろうか・・・。

・・・・・・・。

「どちらにむかうべきか?」

自分の実体を認識し、永遠の命を得る為なら、既に結論は出ているのだが・・・。

支配すべきは自分であり、

他の者・物・事では、あり得ない。

世界平和という現実を他の多様な人々と共有する道を踏み外せば、人類は滅亡する。

自分の権利を他人に使わせる事も、

越権行為で他人を支配する事も、

自分を健康的にコントロールしようとしていない不健康状態だから、出来得てしまっている悪行に他ならない。

   (14)神様の通信簿

地球生命体細胞群の一塊という自分の実体を把握出来た人なら、

地球生命体細胞群の永続への貢献という判断基準から、

自らの人生を絶対評価する事が可能になる。

「神様の通信簿」は、各自が自分の実体・実態に基づいて、全ての現実から逃げずに自覚した結果と同じなのだ。

天国も地獄も無い。

あるのは、地球生命体細胞群の未来であり、

自然の摂理から落第点を申し付かった人類の数や力が余りあれば、

人類は滅亡する。

自然の摂理から優秀点を申し付かった人類の数や力が十分にあれば、

人類も含む地球生命体細胞群の永遠の命も可能になる。

自分の人生の実体が、自然の摂理の判断の下で、落第点か?及第点か?優秀点か?の自覚ぐらいは、現代人の誰もが持つべきであり、

自覚を持つ事が、及第点以上の状態に自分の人生を導く基礎にもなる。

そして、大幅な是正が、大衆合意次第で可能になる。

   (~)エピローグ

パンダは中国共産党の道具(・・・独占動物)では無い。地球環境が生み出した生物の一種だ。

もちろん、パンダ猫は、空想上の生物である。

お気づきの方々も多いと思うが、全ての章を原内容はそのままに、(1)の様な人間ストーリー的に書き換えれば、

所謂、小説的にもなり、テレビや映画等の脚本等にも成り得る。

「おバカの死の壁」の例もある様に、人間、基本的な部分が???だと、例え、お偉い先生でも、やっている事、書いている本等まで、結構、コッケイだったりする。

基本的な部分が???な人々を減らすなら、くだらないばかりか多大な実害をもたらす源泉にもなってしまっている血統家族主義等を刷り込む内容のドラマ・小説等などの大量配信は止め、

「最低でも、この程度の内容の物の大量配信を、行うべきでしょ・・・。」という例の原案みたいなモノなのだ。

作家等で、余りある報酬まで、得てしまっている連中は、もっと、もっと、「正当な方向へ向かって、頑張るべき」である。

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