某悪質パチンコ店にて・・・。

「352番台、お坊ちゃまご入店です・・・」係員からの無線連絡が、司令室に入る。

「・・・先ず、小当たりをプレゼント・・・と・・・。」遠隔で小当たりをプレゼントする幹部要員。

352番台に陣取った青年は、早めの当たりに喜び、小当たりにガッカリする複雑な表情を浮かべゲームを続けている。

「・・・これで・・・ボッタクリモード突入済み・・・と・・・。」幹部要員は、馴染みの客が暑くなり易い性格を形成するように、ゲームで仕込んでいた。

もちろん、個人管理や遠隔操作は違法である。しかし、地元警察関係パチンコ店管理者は懐柔済みだった。

お坊ちゃまは、小当たりの後、なかなか来ない当たりの為に、大枚をつぎ込んだ。

「・・・やっと、来たか・・・。」ようやく大当たりを引いたものの、もはやそのまま交換すれば、赤字確定である。当然のように、次の大当たりを期待してゲームを続けるお坊ちゃま・・・。

「予定通り・・・だな・・・。」念の為、リプレイ回数をチェックする幹部要員。

「・・・おっと、次まであまり回数が無いじゃないか・・・。・・・では、ストック分け前プレゼント・・・と行くか・・・。」

合図の無線を送る幹部要員。

お坊ちゃまの隣の台に、不良っぽい姿の若者が陣取った。しばらく打つと、大当たりが・・・。

「・・・これで、よし・・・。」

同じ台の当たりを吸い上げ、隣のお仲間に渡す手口である。

当たりが抜き取られたお坊ちゃまの台には、代わりに隣の台の分の何でも無い信号が送られていた。

「近くの同じ台でしか使えないのが、難点だな・・・。同じメーカーなら、離れた台同士でも可能なように、メーカーに改善要求出しておくか・・・。」

・・・・・・・。

結局お坊ちゃまは、数万円を吸い上げられ、店を後にした。

「224番台、プリンセスご入場です・・・。」無線が届く。

「・・・では、先ず、大当たり・・・と・・・。」

小柄で勝気な雰囲気の若い女性は、短めの髪を揺らし喜んだ。「最近、ついてるなー。」

来店を習慣化させる為には、ある程度の工夫が要る。

大勝を体験させ→勝つことの難しさを体験させ→「なかなか勝てなくても勝てる、大勝すれば、多少は元が取れる・・・」と「思わせる」習慣付けである。

その上で、性格・金銭状況等を調べ上げ、ご指定管理者名簿に登録する。

後は、お坊ちゃまと同様の手口で、吸い上げる。お金に困らせ、お仲間融資先金融機関の広告をポストに投函する。お金を貸し出し出来てしまえば、風俗嬢候補の出来上がりである。

プリンセスは、その調教の第一歩を仕掛けられていることなど気付く訳も無く、能天気によろこんで店を出た・・・。

この店では、百数十名の管理お得意さまを抱えていた。

多数の客を見張り、客が台を離れないように、遠隔でスーパーリーチ等を送り込み、千円でも余分に吸い上げる仕事は、大変だが、幹部要員は吸い上げ出来高も送り出しお嬢の数も評価対象になっている。

エリートの一員である限り、成績が悪いことは、許されていない。

・・・・・・・。

翌日、幹部要員の車は、地元警察関係者の車の隣に止まった。

月一度のお決まりである。

「お嬢候補はどうだい?」

「上物が一人、まあまあが二~三人。・・・最終段階です。後、新しい上物が調教開始です。仕上がったら、次々ご連絡しますから、おたのしみに・・・。」

「成り立てに限るからなぁ・・・。」

近隣パチンコ店を管轄する警察関係者は、上がりのお礼を受け取り、直ぐに立ち去った。

摘発されているパチンコ店・風俗店には、共通点があった。

人脈・お礼無しである。

警察関係でも関係部署へは、積極的にお仲間を送り込んでいる成果で、利益は確実に増えていた。

「安いものさ。どうせ、半分は、お嬢で戻ってくる。・・・」幹部要員は、タバコをふかしながらつぶやき、カーステの音量を上げた。

窓を閉めた高級車の中に、シンフォニーが響く。

満足そうな笑みを浮かべながら、幹部要員は報告に向かった。

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某全国放送テレビ局にて・・・。

「『ニュース朝』の取り上げ記事と、コメンティーターはどうなっている!?」

「ハイ!現体制賛美の為、美しい記事を用意してあります・・・。

例えば・・・、『サッカー選手、靴磨き少年に車をプレゼント!』・・・。」

「美談だなぁ・・・。」

「ハイ!コメント内容も仕込んであります・・・。

『子供が選手の試合用シャツの方がイイ!・・・と言えば、伝説なのに・・・!』・・・と飼い芸人に言わせるように・・・。」

「良い、良い!現体制が、より、美しく感じられる!」

「間違っても、『餓死するような人々が居る人間社会で、車が余るような大金持ちをつくる事はオカシイ!』などと言う、『本質論』を愚衆が考えるようになっては、いけませんから・・・!・・・その辺は、慎重に仕込んであります・・・。」

「本質の解った賢いディレクターが居ると、安心だな!今宵、飲みに行くか・・・?」

「ありがとうございます!」

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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某音楽プロダクションにて・・・。

「指導者様から、また工作資金集金のご要請が来ているぞ。仕込みはどうだ・・・?」

「ハイ!ばっちりです。今度は、ノリノリのわかり易いテンポの単純ロックに、『上を目指せ!考えるな!・・・夢は掴める・・・!』と、愚衆に『超クラス、大金クラスこそ成功者だ!』という刷り込みを行い、当面の現場労働に疑問を感じさせず働かせる応援歌を用意してあります。

マタマタ愚衆どもは、我が支配者血統族の生活を羨ましがり、成り上がり要員として仕込まれている同胞以外は成り上がれる訳も無いこの社会で、我々同様の生活を夢見て、奴隷的労働に疑問も抱かず、愚衆としての毎日の生活を送りながら、我らが与える曲を買い、献金するでしょう・・・。」

「大枚が集まりそうか?」

「何時もの通り、大丈夫です。今回も、同胞が支配している携帯会社とのコラボです。宣伝もバッチリ!同胞アーティストの歌も上手で、・・・大枚確定です。」

「そうか!それなら良い。何という曲だ?」

「お聞きになりますか・・・?」スイッチを入れる・・・。

「『超飛び!飛び!』です。」

曲を聴きながしながら、「愚衆にもわかりやすいタイトルだな。愚衆でもわかりやすそうな単純明快さもある。テンポも良い。コレは大枚が集金出来そうだな!指導者様への献金をしても、余りそうだな・・・。フッフッフッフッ・・・。前祝いにアーティスト希望の愚衆若姫と宴を設けるか・・・。」

「ハイ!売れっこ無い曲を、売ってやるという空手形で、何でも言う事を聞く愚衆姫なら、毎度毎度、よりどりみどり・・・ですから、飽きませんしね!おまけに、どんな事でもやりたい放題!・・・」

「偶に、反抗する阿婆擦れも混じっているがな。」

「その時は、処分ですよ・・・。何時も通り・・・。」

「同胞の判定で何でも自殺・・・。バレそうな時は、下っ端に犯人役を行わせれば、良いだけだしな。・・・犯人役にくれてやる大枚もどきなど知れたもの・・・。必要なら、また愚衆から集金すれば良い・・・。」

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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胎動・・・。

十数年前、某元中小企業の実験室では、空間強度測定実験が行われていた。

分離素材で区切ってある特定空間内に発生させた電磁波を検知し、その歪み・エネルギー状況から、空間維持限界を探り出す実験は、今、佳境を迎えている。

「この程度の分離素材で、こんなにはっきりとしたデータが取れるなんて・・・!」

「事実は小説より奇なり・・・だね。」

「これで、重力制御も見えて来た・・・。」

「ああ、意外とハードルは低かったな・・・。」

「意外にね・・・。」

「時空の浮き袋を製作すれば、スペースシャトルなんて、無駄の塊・・・。」

「戦いでは無く、理解の勝利だね。」

「でも、制御を間違えると、危ないんじゃないの・・・?」

「当然さ。変な使い方を封じる為には、先ず、人類の精神的進化が必要になる。」

「地球を消滅させる武器としても使用可能だから・・・?」

「使い方を間違えれば、そんなモノで済まないかも・・・?」

「宇宙の大迷惑・・・て訳か・・・?」

「下手すると・・・ね。」

「どうする・・・?この先・・・?」

「とりあえず、万一の時の自滅消滅装置までは、作っておこう。地球消滅程度で済むように・・・。」

「其処から先は・・・?」

「人類の精神心理の進化待ち・・・ってところかな・・・。」

「でも期待出来るの・・・?」

「我々が、こんな技術を持てるのだから、同様に、精神心理の進化のロジックだって、色々なところで発芽してる・・・んじゃないのかな・・・。」

「そうだと良いけれども・・・。」

「まぁ、宇宙の大迷惑となるくらいなら、地球だけ消滅・・・というところまでは、作っておくことにしよう・・・。」

「私たちも消滅しちゃうんだよね・・・。」

「当然さ。・・・でも、人類が、侵略・略奪競争で宇宙を荒らすのよりマシだろ!」

「どうなるのかなぁ・・・人類・・・。」

「なるようになるさ!」

「消滅器の完成まで、どのくらいかかるかなぁ・・・。」

「まあ、のんびりやって、3~4年ってところかな・・・。」

「それより、時空の浮き袋、商品化して大儲け・・・って言うのが良くない???」

「それじゃ、巷にゴマンと居る人類滅亡加速仕事を行う者たちと同じだよ!」

「どうして・・・?」

「大金持ちを見れば、羨ましくなるだろ!当然、ボクも私も・・・の大競争さ。お金目的の為に、用でも無いモノが量産されてしまう一因になるだけさ・・・。」

「お金を放棄すれば・・・?」

「権力者の道具になるだけ・・・。」

「やっぱり、進化待ちしか無いか・・・。」

「日の目が出ると良いけどなぁ・・・。」

「消滅じゃ目も当てられないよ・・・。」

「ウチらも情報やる・・・?」

「適性の無いことやってもなぁ・・・。」

「ヒントぐらいなら、流せるんじゃない・・・?」

「まぁ、自滅消滅器完成後なら、どうせ暇だし・・・そうしたら、やるか・・・?」

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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某文部科学省にて・・・。

「事務官!どうしてダメなのですか!?」

「こんな教育指導要項案が認められる訳が無いだろう!何だ?!この現実教育とは!・・・」

「このままでは、この国は滅びてしまいます!もう、遅すぎるくらいです!」

「ダメ!ダメ!・・・前例通りのモノに作り直して来い。今週中だ!」

一礼し、扉を開けて出て行く部下を見送り、S田は自らの携帯電話を手に取った。

「やぁ!I田・・・。おまえの望み通り、今年も前年通り・・・だ。今日あたり、また、一杯やるか?・・・」

宗教系政治団体の国会議員I田は、答えた。

「イイですなぁ・・・。お好きな若姫も準備しておきますよ・・・。」

「A弥と、美○でも頼むよ。」

「わかっております・・・。それじゃ、何時もの場所で・・・。」

配下の宗教団体員であるA弥と美○の下へ、同様の内容の電話が、教祖の声で届く。

「魂の格を上げる為のお仕事じゃ。何時もの場所へ6時半。ご先祖の霊には、私から贈り物を届け、あなた方の現世でのご活躍をご報告しておくよ。御神様にもご報告申し上げておくから、安心してご奉仕に励みなさい・・・。」

A弥は、携帯から聞こえる教祖の声に頷き、焦点の定まっていない目のまま笑みを浮かべた。

○美は、吐き捨てるように、「マタ、おジンの相手かよ・・・!」と呟き、続けて「まあ、イイっか!あいつ、下手じゃないしね・・・。」と言いながら、ブランドバックの蓋を開け、化粧ポーチを取り出した。

「宗教という現世利益のあるありがたいツールを、歴史・文化の枠へ放り込んでたまるか!」S田は、自らの携帯で増えている口座残高を確認しながら、今宵の宴を思い浮かべた。

I田の命令でS田に振込みを行った秘書は、「日本の国をよりよくする為の工作資金として・・・」というI田の言葉を信じ、若干の問題はあるが、日本国の為に必要な良い事をしている・・・という認識しか持っていなかった。

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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実動工作員監視班の現場から・・・。

バケや同胞医者の工作活動、及び、ターゲットは、常に監視されていた。

バケに先立ち、ターゲットの住処に忍び込んだ監視班の工作員は、容易な発見が困難なアンサーバック式盗撮・盗聴器を仕掛けた。

同時に、ターゲットと工作員の周囲に、監視工作員とは別の監視班の人間も配置されていた。監視工作員の行動も監視され、その逆もあり、・・・全ての人間が一度期に裏切らなければ、裏切り行為等も発覚するようなシステムになっていた。

監視班の人間は、ターゲット宅が侵入困難な場合にも好都合である。マンション等なら、上下左右の部屋を専有し、壁・窓伝いに情報を得る事でもかなりの情報が得られる。不快工作活動等も簡単に行える。

工作員・ターゲットの持ち物には、アンサーバック式発信器が仕掛けられていた。

監視班は、イベント情報・状況を意図した時、常に得ていた。

それらの情報は、指導者へ上げられ、指揮は全て指導者が取るようなシステムになっている。

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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工作実動部隊の現場から・・・。

「報告します。愚民○タイ忙殺工作終了・・・。」工作員コードネームバケは、携帯電話の暗号メールで変換する前の言葉をつぶやいた。もちろん、周囲には誰もいない事を確認済みだ。

工作員バケたちが行った事は、以下の通りだ。

ターゲットが訪れる立ち食いソバ屋のアルバイトに、親と嘯き、ターゲットの持病の治療薬だと偽り、飲まない薬を飲ませるように、インシュリンを渡した。もちろん、アルバイトは、操り人形化している人物だ。

善意のつもりで薬を混ぜたアルバイトは、何も知らない。

ターゲットとされた少年が電車の中で倒れたのは、それから十数分後だった。

若さゆえ、フラフラになりながらも子供時代から馴染みのある医者へ行けた、ターゲット少年・・・。

同胞工作員の医者は、指導者からの言いつけ通り、ビタミン剤を打ち、治療を演出した。

インシュリンで混乱している体内にビタミン剤が加わり、ターゲット少年は、膵臓を著しく傷める事となった。

油物を食べると吐く・・・。そこでまた医者へ行く。医者は、吐くから・・・と胃ばかり調べる。

大量のレントゲンを撮り、放射線やバリウム・与えられた胃薬等による負荷で益々症状は悪化した。

当然、少年は訴えた。

「未だ、変だ。・・・」

ここからが、工作員の演技の見せ所である。

「何処も悪く無い。それでも変だと言うのなら、神経科に行ってもらうしか無い。紹介状を書く・・・。」

同胞精神科医が、待っていたターゲットに用意してあった薬を飲ませたのは、その数日後だった。

カルテ上に記した薬とは全く違う、工作活動用の記憶消滅剤を飲まされたターゲットは、病気であった事も忘れ、一時的に症状が回復したような状態となった。

しかし、数日で当然の如く、ぶり返す。そこで、更なる検査を行い、治療だと、電気ショックが行われた。

人格破壊を目的とされた電気ショックにより、ターゲットは、問題行動を起こすようになってしまった。

もはや、ターゲット少年の訴えは、社会性を失い、本当の親でさえ、医者を信じるようになってしまった。

待っていましたとばかり、催眠実験が始まった。

自虐性を刷り込み、自殺を誘うように催眠誘導が繰り返された。

そして、再び、工作員バケに指令が出た。

ターゲット少年の周囲に「不快・不安と無意識が感じる物事をばら撒け・・・」。

悪臭・細かなゴミ・意図的な不快騒音・砕かれた汚物・部屋や使用物への小さな傷・知らず知らずの内に視覚に入る先鋭物・意図的に不味くされた食品・周囲にばら撒く事実無根の中傷情報・・・。

バケにとって、鍵になっていない鍵しか付いていない共稼ぎの家に侵入し、工作活動を行うことなど容易い事だった。

そして、3ヶ月後・・・。

バケは、ターゲットをに声をかけ、「マンションの屋上に幸福への出口がある、特別な君なら、闇夜に飛び込めば、新たな世界へ行ける・・・」と、呪文を授けた・・・。

ターゲットが自殺したのは、数日後だった。

周囲の誰もが、何の疑問も持たなかった。

愚民忙殺の実験は、成功した。

それぞれの状況での数多くのデータも収集出来た。

愚民○対応策として、どの程度の物事を行えば、どの程度の成果が得られるのか・・・?のデータがまた充実したのだ。

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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街にて・・・。

オタクの聖地。美少女フェギア販売店前。店長の高級車に男が乗り込んだ。車の中で店長と友人が話している。

「売れてるかい?ヤク。」

「ああ・・・。マアマアだね。今日の接待分くらいは楽勝さ!」

「それじゃ行こうか!お楽しみに!」

「お楽しみじゃない。難民救済だ!」

「何処が!?」

「お金が無くて、身体まで売る若く哀れな女性たちに、救済資金を提供しに行くのさ・・・。」

「相変わらず、屁理屈が上手いなぁ・・・。美少女フェギアというヤクを売って、その上がりで、実際の美少女を買っていて・・・。救済とは、コレ如何に・・・。」

「お前だって、同類だろ!」

「オレは、趣味!男の本懐・・・。素直なダケさ・・・。」

5リッターの高級車を運転する店長の横顔には、笑みがこぼれていた・・・。

二人が乗った高級車は、中央高速を西へ走る。

「飛ばし過ぎじゃないの・・・。大丈夫か・・・?」

「周りが避けるから、大丈夫に決まってんだろ!ぶつけたら高く付くばかりか、相手のダメージの方が圧倒的に大きくなるデカイのに乗ってんだから・・・!」

「取り締まりは、大丈夫なのか・・・?」

「相変わらず、気の小さなヤツだな。ケーサツなんて、公務員よ。出来れば仕事なんて、したく無い、金だけ欲しいってヤツがゴマンと混じっているのさ。ちょっと飴玉やれば、取締り情報なんて簡単に手に入る。今日は大丈夫だ。おまけにコイツがあるからな。」・・・と言って、GPS機能付き取り締まり器検知装置を指し示す・・・。

さすがに大きな高級車だけあって、何事も無いように車内は静かだ。決して路面が良いわけでは無い中央道でも、ほとんど不快なゆれも無い・・・。

小さく見える他の車が次々と、後方へ流れ去って行く・・・。

二人を乗せた車は、トンネルの中に吸い込まれて行った。

前に、道路会社の管理用大型四駆が見える。

「遅いくせに、追い越し車線を走りやがって!」

車は速度を落とし、四駆の後ろでパッシングのサインを送った。程なく、四駆は左側車線に移った。

二人して、避けた四駆に目線を配りながら、再加速・・・。高級車は、路面の継ぎ目を通り過ぎるようなショックを、楽にいなし、通り過ぎるトンネル内の風景のみを加速した。

・・・・・・・。

「このトンネル長すぎないか・・・?」

「そうだな・・・。とっくに抜けている筈だが・・・。」

周囲を見ると、他の車は無い。

「おかしいゾ!」

「ヤベー!知らない間に事故って、死んじまったか!?」

「嘘だろ・・・!」

「待てよ・・・。止まって見るから・・・。」

アクセルを緩め、ブレーキを踏もうとした瞬間、濃霧に包まれる・・・。焦りも加わり急ブレーキ。

車は、大きなブレーキ音を上げながら急停車した。

「マジ・・・、死んじまったか・・・?」

「二人同時にか・・・?」

「たぶん・・・。」

「やっぱ、死後の世界ってあったじゃん・・・!」

「そんな事言ってる場合か・・・!」

「降りてみるか・・・?」

「地面あるんだろうな・・・。」

「どうせ、死んじまったのなら、関係無いだろ!・・・」

車のドアを開けようとした途端、大声が響く・・・。

「汝!降りるでない!」二人の耳に、それぞれ一人ずつに届いているような声が響いた。

「何なんだ~!」二人は大慌てで、身体を固くした。

「汝!聞くが良い!」

「やっぱ、死んじまって、裁かれるんだぁ~!」

「マジかよ・・・。」

「汝、・・・大馬鹿者よ!」大声は続いた「額を見るが良い。」

店長がルームミラーで自分の額を見ると、レーザーポインターの赤い点が見える。

助手席の友人は、顔を横に向け、店長の額を見ながら「ヤベっ!!動くな!」

程なく、自分の顔にもレーザーポインターが合わされていることに気付き「俺もか!」と身体を固くした。

「どうやら、拉致されちまったみたいだぜ!」

「そのようだな・・・。」

・・・・・・・。

「俺たち、・・・どうするつもりだ・・・。」震え気味の頼りない声が車中に響いた。

「・・・あの~。オレたち、死んで無いんですよねぇ・・・。」車を運転していた店長は、自分の状態が信じられていない。思わず、確認を求めた。

落ち着いた声は、直ぐ答えた。「死んだと言えば、死んでいる。」

「・・・やっぱり・・・。マジかよ~・・・。」店長の情けないつぶやき・・・。

「マジかよ~。・・・。」店長の言葉を受け、友人も下を向く・・・。

「汝、義務教育は受けているのか?!」

「・・・何?・・・なんで、今更、義務教育なんだよ~。」

「汝、思い出すが良い。」

「何を!?」

「どうして子供が大人になれるのか?!」

「そりゃ、新陳代謝しているからだろ・・・。」

「その通りじゃ。新陳代謝はどの様に起こっておる?!」

「・・・細胞ごと・・・に・・・、入れ替わる・・・。」

「そうじゃ。汝の死は、細胞ごとに起きておる。」

「そんな事解ってるよ!・・・」

「解っておらん!解っておるなら、毎日、今、この瞬間も、死を体験しているのに、死んだのか?と何故聞く・・・?!」

「でも、死んだんじゃ・・・?」

「だから、細胞ごとに死んでおる!」

「じゃ・・・?未だ、生きている・・・??」

「汝の存在は続いておる!・・・だから、そうして話せている!」

「・・・じゃぁ・・・!お前は誰よ?!」生きていると解り、少し強気になった声が響いた。・・・が、直ぐに、レーザーポインターの光が強くなり、二人は暑いものを感じ、弱気に戻る。

「そんな事は、後で解れば良い!それより、汝の認識では、死さえちゃんと理解出来ていなかったのではないか?!」

「うるせえ・・・。そんなの、・・・関係ないだろ・・・。」と元気無く反論した。

「汝、人生の根幹に係わる物事が関係無いのか!!!」

「・・・・・・・。」

「・・・皆同じようなものだと、思うけど・・・。」

「皆が同じなら、それで良いのか!」

「その方が、楽しいじゃん・・・。」

「では、汝に戦場を与えよう!皆と同じように殺し合いを行うが良い!・・・殺すか?殺されるか?は、汝次第じゃが、新参者ゆえ武器は持たせぬ!」

「・・・武器無しで、戦場だと・・・!殺されるに決まってるじゃないか!」

「冗談じゃない・・・。」

「戦場で殺し合いをする。・・・皆と同じじゃぞ!ただし、この社会同様に、相応のハンデを付けてある!新参者!行くが良い!」

「ちょっと待ってくれ!ハンデは無いだろ・・・。せめて、武器をくれ・・・。」

「そうだ!・・・あまりにも不公平だ!武器ぐらいよこせ・・・。」

「汝、自分の行って来たことを振り返るが良い。」

店長は、親から受け継いだ販売店で、今や下火となり仕事を欲しがっている人形屋に安い制作費で、時流に合った商品を作らせ、人気ゆえに高額で売り、その差額でボロ儲けしていた。

儲けたお金を元に、理工系に進んだ同級生へ情報料を払い、情報を得て、株の売り買いを行っていた。

「バレないインサイダー」は、元金の大きさゆえに、かなりの利益を上げていた。

友人は、同族会社を親から受け継いだ3代目経営者だった。経営者と言っても、仕事は簡単だった。実務は、安い賃金で働かせている現場実動者任せ、儲けが薄ければ、雇ってある現場管理責任者に改善を要求する・・・。それだけだった。趣味はバンドだったが、同様の世襲経営者たちとゴルフへも良く行った。バンドの為の練習も、お仲間ゴルフも「仕事」だった。

戦略的営業を仕掛けてライバル会社と競争すれば、ライバル会社との消耗戦になる。そこで、親の代には既に、お互いに既得権益が守れるように、業界団体という親睦組織が作られていた。業界団体は、既得権益を守り、新参者の受け入れを拒むように、団体幹部に任せた政界工作まで行っている。

規制緩和の波が押し寄せても、政界防波堤は上手く機能した。

「・・・・・・・。」何も言えない二人。

「汝、それでは、戦場へ行くが良い!」

「・・・ちょっと!待って!待って!・・・」焦っている震えた叫び声。

「・・・やめる!やめるってば・・・。」

「何をじゃ?!」太い声が響く。

「皆と同じ・・・、やめる・・・。」

「では、どうする?」

「・・・・・・・。」

「・・・わからない・・・。・・・わからないから、答えをくれ・・・。」

「図々しいやつ等め!答えを見出そうともせず、答えをくれとな?!」

「・・・は、ハイ・・・。」

「では、その代わりに何をよこす?!汝の命か?」

「ちょっと、待って・・・、それはあんまり・・・だ。」

「・・・金、金を出す・・・。」

「ほう!搾取・略奪した金を、右から、左へと差し出して、命ごいか?!」

レーザーポインターの光が強くなり、二人の皮膚も暑くなる。「・・・・・・・・。」

「・・・勘弁してくれ~・・・。」

・・・・・・・。

しばらくして、太い声が響いた。「汝、真実を認めるか?」

「・・・は、ハイ・・・。」

「では、汝は、生きておるか?」

「・・・ハイ・・・、細胞ごとに誕生・死を繰り返し・・・、存続しています・・・。」

「汝、他の人と違う人間か?!」

「いいえ、他の人と同じ人間です・・・。」

「ならば、何故、同じ人間から搾取・略奪を行う?!」

「・・・・・・・。」

「・・・わかりません・・・。・・・気付いたら、・・・そう、していました・・・。」

「・・・皆と同じように・・・。」

「皆と同じとな?!」

「・・・いいえ!・・・いいえ!・・・違い、ます・・・。」

「何が?じゃ?!」

「・・・戦場は、嫌・・・です・・・。」

「自ら、立場の弱い人々を戦場に送り込んでいて、自分は、戦場が嫌と申すか?!」

「・・・止めます・・・。止めます・・・よぉ・・・、勘弁して下さい・・・。」

・・・・・・・。

「未熟者よ!!!自分で良く考えるが良い!!!」

・・・・・・・。

霧が濃くなり、止まっている筈の車が、突然後ろへ引っ張られた。ガタンという振動の後、雰囲気が変わる。

次第に霧が晴れると、二人の乗った車は、トンネルから出た高速道の緊急車両通行車線に在った。

・・・・・・・。

しばらくして、店長は、我に返り、再び車を走らせ始めた。

二人は、無言のまま、店長の車は、当初の予定の温泉街を目指さず、富士方面へと左折した。

富士山の麓、自殺の名所ともされている森林の近くで、車は止まる。

「まさか・・・。自殺するつもり・・・じゃないよな・・・。」友人は、ようやく声を出した。

「いや・・・。頭を冷やしたい・・・だけ・・・さ・・・。」店長はつぶやく。

狐につままれたような出来事だったが、二人には、何も考えずに現状に溺れていた普段の生活より、ずっと実感が有った。

「何なんだ・・・。」

二人の中で、何かが、変わりつつあった。

・・・・・・・。

「とりあえず、深呼吸でもするか・・・?」店長は、車を降り暗闇せまる森に向かって深呼吸した。

「・・・気持ちいいぜ・・・。」

友人も車を降りた。森を見ている。

「オレたち、何の為に、存在してるのかなぁ・・・。」

「・・・・・・・。」楽しむために決まってるじゃないか・・・店長は、何時ものように、そう答えようとしたが、声にならなかった。

沈黙が続く。森林の空気が二人を包み込む。

「死者の声でも、聞こえるのか・・・?」店長の声が、沈黙を破った。

「・・・んな訳ないだろ・・・。」「でも・・・、何かを感じる・・・よ・・・。」友人は途切れ途切れに言葉を出した。

ゆっくりと歩きながら、車を離れる二人。沈黙のまま、何かに引きづられるように森と平行に道を進む。

森の中から、呼んでいる声が聞こえるような気がした。成り行き任せに、お金だけを追求し、立場ゆえに得られたお金でお祭騒ぎを繰り返していた人生を・・・。

「・・・オレの存在価値って、何なんだ・・・。」

「・・・成り行き任せから、外れた分じゃないのかなぁ・・・。」何となく、そんな気がして、そのままつぶやいた。

「・・・大騒ぎの分か・・・。」何時もなら、大儲けを誇っていただろう・・・。しかし、今は、何時もの通りの答えは口に出来なかった。

「・・・あぁ・・・。成り行き任せなら、オレで無くてもいぃ・・・。誰でも、いぃ・・・。オレの分は、其処・・・だろぅ・・・。」

「・・・大騒ぎかぁ・・・。」

・・・・・・・。

「でも、何で、大騒ぎしてたんだ・・・?」

「・・・本能か・・・。本能なら、皆同じようなものだろ・・・。・・・だから、皆羨ましがっていたのか・・・?」

「多分なぁ・・・。」

「オレたち、羨ましがられるほど充実してたか・・・?」

「・・・そうでも、無いようだ・・・なぁ・・・。」実感だった。むしろ反対だった。気が付けば、底知れない虚無感が襲い掛かって来ていた。その虚無感から逃れるように、新たな大騒ぎを繰り返していた。

「・・・多大なエネルギーの無駄・・・か・・・。」

「・・・オレの存在価値は、エネルギーの無駄・・・。」

森の中が近くなったような気がした。

「・・・まて!」「・・・。」「無駄だった・・・だ。」恐怖が冷静さを後押しした。

「何か・・・、今のが、充実してるような・・・。」

「・・・何か、出来そうな気がして来ないか・・・?」

「あぁ。・・・。」実感だった。二人は、車に戻った。

「とりあえず、帰るか・・・?」

「・・・また、拉致されないよなぁ・・・。」不安が襲う。

「ちょっと走って、何か食うか・・・?」

「そうだな・・・。」

・・・・・・・。

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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某エリート養成所にて・・・。

尊師「選び抜かれた者たちよ!×☆の遺伝子を受け継ぐ者たちよ!愚かなる民を導き、   人間社会に平和と安定をもたらし続ける為、今日の授業を始めよう・・・。

×郎君!392ページを読みなさい。」

×郎「はい。

人間の特性を考えると、選択肢は、与えすぎない方が良い。・・・最初から、明らかに排除されるものも混ぜ、コントラストを付ける・・・。・・・最終的に、指導者の意思どおりの選択をさせるように、アレンジする・・・。」

尊師「よろしい。諸君、覚えられたかな?」

☆彦「もちろんです。早く次ぎへ行きましょう・・・。」

K○リ「先生!どうして、選択肢を与える必要があるのですか?」

尊師「よい質問だ。誰が答えられる者は?」

×○朗「愚衆に、自分で考えているつもりにさせ、自分で選択した物事だと思わせるためです。」

尊師「その通りだ。解ったかな?K○リ。」

K○り「ハイ!」

尊師「では、次。400ページから読みたまえ、☆彦君。」

☆彦「愚衆が反論して来た場合の対処に付いて・・・。選択肢の項で学んだように、適度の数の選択肢を与える事は、指導者の意思を愚衆に刷り込み、取り込ませ、愚衆の意思をコントロールして、お墨付きを与えさせるのに適した方法である。

操られている事になど気付く訳も無い愚衆は、自分の意見と勘違いしたまま、指導者の意思にお墨付きを与える。

しかし、人間の生物的不完全さゆえ、少数の、指導者の意図に反対する愚か者も出る。

その様な愚衆は、少数であるがゆえに、多くの場合は、声さえ上げない。しかし、稀に、反対論を展開して来る身の程知らずも居る。

その様な者どもに対しては、返答選択肢の多数化及び、価値的平坦化が有効である。

多数の同程度の価値と愚衆が判断する物事を並べると、愚衆は、判断出来なくなる。反論を無効化し、指導者の意図を楽に通す事が可能になる。・・・」

尊師「よろしい!皆の衆、覚えたかな。」

皆「はい!尊師様!」

尊師「では、この選択肢を与える行為は、どの様な場合に有効かな?・・・」

×郎「選挙です。」

尊師「そのとおりだ。・・・では、その基本構造を説明出来るかい?」

K○リ「お金で、選択肢をしぼり、情報宣伝で論点を多数平均化し無効化している選挙では、人脈と知名度で結果が決まります。」

尊師「よろしい。しかし、例外もある。君たちの先輩が自ら表舞台に出た選挙のように・・・。」

☆彦「ハイ!『意図的に論点を単純化すれば、愚衆は、他の論点を考えられなくなるばかりか、正義論を保持していると思えるように情報で調教されている事にも気付かず、指導者にお墨付きを与えます。』・・・」

尊師「何故、そうなるのか?解るか?」

×○朗「愚衆は所詮、短絡的にしか考えられませんから、単純で愚衆でも理解出来る物事は、良い事、複雑で理解出来ない物事は、悪い事、・・・ですから・・・。」

尊師「そうだ!その高等戦術を使った先輩を、特別教師として招いてある。二時間目を楽しみにするように!」

皆「ハイ!」

・・・・・・・。

一時間半の授業が終わり、生徒たちは談笑する・・・。

K○リ「どうして、この学校、男と言えば、朗、郎、彦・・・なの?」

☆彦「K○リは、そんな事も知らないのか。ずっと前に、お父様から、教えて頂いたのだけれども、一般的に愚衆たちの祖先は、朗、郎と言えば、武士・・・つまり、朗、郎は昔の武士名、彦と言えば、昔の天皇名・・・だからさ。古の武士・天皇感から続く、支配する者と支配される者とを分ける印として、お父様が、小知識のある愚衆には一歩引かせるふさわしい印を下さったのさ・・・。そして、それは、支配者同士の暗黙の了解をつなぐ印にもなっている。」

×郎「それより、K○リ・・・。どうして、K○リになったのか、聞いているのか?」

K○リ「ううん。」

×郎「それは、サンケイという意味だよ。お仲間の印さ。K○リのお父様も、K○リが、支配者の目に止まり易いように、印を付けて下さったのさ。血統を守り易くする為に。愚衆の中にも同じ名前の者もいるけれども、同胞の仮面愚衆名に一定のルールを作っておくと、高確率で同胞が選べるようになる・・・という、偉大なご祖先様が作って下さったシステム上のお知恵の一つさ・・・。」

×○朗「同胞の平民工作要員階級には、哲×とか、○一とか、偉大なる母国名で良く名前に使われている漢字を用いるお知恵を授けてあるんだって・・・。」

☆彦「ああ、知ってるよ。現場先兵訓練所の名簿を見れば一目瞭然さ。」

×郎「あの手品の腕を磨き、誘導話術を覚え、色々なサービス業等で、ヤクを混入して愚衆を半病人化する為の、工作員訓練所の事か・・・?」

☆彦「いや、ご祖先様が、同胞が覚え易い体系に整えて下さった愚衆学校試験で優位学校の入学を勝ち取り、その延長線にある愚衆資格を得て行う、愚衆医療関係とか教師とか法曹関係者とか警察幹部とか、・・・の人間社会コントロールの肝になるところに配するサポート要員を生み出している所だよ。」

×郎「そうか!それで、我々は、何でもありなんだな。」

☆彦「その通りさ。我々にとって、愚衆の女は、使い捨てのセックス人形。愚衆の男は、使い捨ての奴隷さ。」

×○朗「笑いが止まらないぜ!」

K○リ「全く!女性がココにいるのに!」

×郎「心配するな!お前は処女を守っていれば、支配者の血統を受け継ぐお前にふさわしい、良い同胞が良い生活を与えてくれる。そのようなシステムをご祖先様がつくって下さってあるのだから、お父様お母様の言うことを良く聞き、尊師様のお知恵を良く学んで、時が来るまで、愚衆を操って遊んでいれば良い。」

K○リ「でも・・・。何か、つまらないなぁ・・・。」

☆彦「愚衆のようになりたいのか!一度墜ちたら、終わりだぞ!」

・・・・・・・。

二時間目が始まる。二時間目は特別授業だ。先輩実動員が教壇に立つ。

K泉「諸君!どうして私が、愚衆の操り人形の代わりに、総理大臣まで行ったのか?解るかね!」

☆彦「重要な社会システムの変換を行う為です。」

K泉「その通りだ。さすがだね~!」

皆の軽い笑い声が教室に響く・・・。

K泉「愚衆の徳○時代は、士・農・工・商・エタ・ヒニンという階級制度があった。良かったね~!」

皆の軽い笑い声・・・。

K泉「そこで、私は、新たな階級制度を愚衆に与えてやったのだ!」

×郎「超・大金・中金・小金・奴隷・ホームレスですね。」

K泉「その通りだ。ココでの肝が解るかね?」

×○朗「ハイ!中金の数を減らす事です。」

K泉「その通りだ。さすがだね~!・・・超と大金は、支配者の血統がメイン!後は、愚衆権力者という操り人形。一般愚衆は上がれても中金までだが、大金に近い中金が増えると面倒になるからね~!」

☆彦「そこで、ぶっこわす!改革!・・・ですね!自由化・緩和と言えば愚衆は良い事だと勝手に思ってくれますから・・・。」

K泉「違うね!君らしくないね~。自由化・緩和=良い事と短絡的にしか考えられないように愚衆を調教する情報・教育体系を、偉大なるご祖先様がつくって下さったからこそ、愚衆は自由化と言えば良い事だと思うんだね~。」

☆彦「さすが、偉大なるご祖先様!」

K泉「雇用体系の自由化!規制緩和!・・・愚衆を奴隷化するのに都合が良いのに、愚衆は良い事だと思うんだね~。」

K○リ「その成果で、中金が激減したのですね。」

K泉「その通りだ!私の作った体系の下で、中金にもなれず、目一杯労働して小金になっている愚衆は、下を見て、思うんだね~!自分は未だマシだ・・・と!その為に、小金でも使える奴隷と、ゴミだらけのホームレスが必要なんだね~!」

☆彦「正に、徳○時代のエタ・ヒニンですね!」

K泉「その通りだ。そして、改革を成し遂げた私は、元の司令部に戻ったんだね~。」

K○リ「でも、どうして愚衆は先輩が好きなのですか?」

K泉「愚衆にも解り易い演技をしてやったから・・・だよ!」

×○朗「ワン・ワード!ですね。」

K泉「その通りだ。テンポ良く愚衆でも解る事を言えば、愚衆は、自分の味方だと思い込むように調教してあるからね~!」

☆彦「一端味方だと思い込ませてしまえば、自分の一部と勘違いし、ナカナカ手放さないのが愚衆ですからね・・・。」

K泉「楽しいね~!簡単だね~!人生シンフォニーだね~!愚衆が良い音を出せるように調教して、指揮を楽しむんだね~!君たちも楽しむようにね~!」

K○リ「良い音ってどんな意味ですか?」

K泉「そんな事も解らないのかね~。まぁ女性だからね~。カワイイね~。

もちろん、指揮者の思い通りになるということだ。

指揮者がお金を出しなさいと指揮すれば、食うものも食わずに貢ぐように調教しなければダメだね~。

聞いてごらん!愚衆年間自殺者3万人以上の断末魔の叫びと、我々支配族の超贅沢生活がもたらしている、

このコントラストのあるハーモニーを!

愚衆は、自ら死ぬことでハーモニーに必要な音を提供し、我々は超贅沢生活を行うことが、ハーモニーを生み出すお役目なのだね~!コントラストを阻害する中金の声が聞こえないようにして、年間自殺者も3万1千人ぐらいで安定させると、綺麗にハモルね~!

3・1は美しいね~!」

☆彦「そのように出来るのが良い指揮者!」

K泉「その通りだ!皆も良い指揮者になるように!」

皆「ハイ!」

K泉「よろしい!」

・・・・・・・。

・・・・・・・(続く)・・・・・・・。

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久しぶりに時間が出来たので・・・。

久しぶりに時間が出来たので、例外番外編で小説です。

明日の選択

自分のことさえ解らないなんて・・・、いい加減にするが良い。

人類よ。

解らないんじゃない。解らないフリをしているだけさ。

解らないフリをして、現状に溺れているだけ。

何が悪い。

現状に溺れてどうするのだ。

どうでも良いだろう。

どうせ誰だって死んでしまうんだ。

汝、現実と向き合わなくてはならない。

嫌だね。

現実逃避という麻薬漬けのまま人生を終えたいんだ。

もっともっと大量の、大枚という覚せい剤も掴み続けてやる。

簡単なことさ。今まで通り、会社を安く買い叩き、高く売る。それを繰り返す。それだけだ。

現場仕事なんてやる訳ないだろう。

オレだってバカじゃない。

現場に回ると貧乏人になることなんか、ずっと前から知っている。

資本主義なら、地べたと一階を避けて、二階部分に安住するのが王道さ。

その為には、少々の資本が要る。

だから、集めた。

自分の子供の声さえ判らないバカを騙して集金したら、あっと言う間に必要な資金が出来たぜ。

お馬鹿な警察は、永遠にオレが誰だかさえ掴めない。

当たり前さ。

オレたちより、偏差値の低い奴等が集まっているだけなのだから。

チビチビとデイトレで稼いで膨らますのも悪く無かったが、オレの性には合わないから一気に稼いだのさ。

誰も文句は言えないだろう。

何しろ、戦争までして侵略・搾取に明け暮れた連中の子孫が偉ぶっている人間社会だぜ。

奴等の行ったことに比べれば、大抵のことは罪のうちに入らない。

狡賢い奴が勝つ。それが人生だ。

どんなデタラメを行っても、強ければ勝ちさ。

歴史が示している通りだ。

オレは、大概のやつ等より頭が良い。同類の仲間もいる。

能力も人脈もあるオレを、裁くことなど出来る奴はいないのさ。

経済競争でも、戦争でも同じだ。

現場はバカを見る。

司令部は生き残る。

勝てば官軍。負けても責任逃れと取り入り工作で勝ち馬のオコボレを頂きという筋書きを進めば良いだけだ。

何の為に好きでもない勉強をして来たのか解るかい?

金儲けに有利な立場を得る為さ。

つまらない教育のお蔭様で、大学の頃にはオレの同類しか周りに残っていなかったぜ。

みんな、自分は優秀で、バカな下々からお金を搾取する権利のある選ばれた者だという「本音」を持っている連中さ。

汝、自らの姿を見るが良い。

毎日見てるよ。鏡でね。

それは、汝の思いに過ぎない。

本当の姿を見るが良い。

化粧を落とせ。

そのパテや墨や紅は、汝の買った物であっても、汝自身では無い。

アクセサリーを外せ。

そのピアスやブレスレットも汝の買った物かも知れないが、汝自身では無い。

髪の色も同じだ。

その着色料は、汝自身では無い。

服を脱げ。

全ての衣類も汝自身では無い。

何が見える?

・・・裸のオレだ。

そう、裸の人類だ。

どんな気分だ?

腹が減ったな。

好きなモノを奢ってやろう。

何が食べたい?

○○●●○のロイヤルステーキコースが良いぜ。

よかろう。

食べるが良い。

いきなり全ての料理を出されても・・・、おまけに裸じゃ困るぜ。

ココでは、困らないであろう。

何だと!

オイ!ここは何処だ!

同じ地球上、アフリカの国の中である。

何なんだ!こいつらは!

食糧難で餓死しそうな子供たちである。

冷めないうちに食するが良い。

それは、無理だぜ。・・・。

今の汝が、本当の汝自身である。

冗談じゃない!

元の場所へ戻せ!

服を返せ!

服もアクセサリーも、化粧も戻してやろう。

食べるが良い。

腹減っているから、食うぞ。

先ほど見た現実を噛み締めながら、食するが良い。

冗談じゃない!不味くなる!

汝、心を殺して食べる食事で美味しいか?

本当の味がわかるか?

うるさい!

その牛、どうしてそんなに脂肪の網の目が細かく多いのか?

うるさい!

食うために育てた脳ある肉の切れ端は美味いか?

うるさい!

たった今、この瞬間、先ほどの子の一人が餓死した。

汝の見た虚ろな瞳のあの子である。

うるさい!

原爆落として何十万人も殺した奴も居たのに、オレがロイヤルステーキコースを食べることの何がいけない!

そうさ!同じ土俵で同じようなそれなりに恵まれた生活をしているだけだ。

何が悪い。

汝、武力による殺し合い・脅し合い、そしてその上に立つ権利・利権を認めるのだな。

そうだ。何が悪い。

それでは、消滅するが良い。

何!

我には、汝らの物より強力な武器が在る。

我は、汝らの鏡でもある。

汝らが、武力による殺し合いを認めるのなら、その心のまま、汝らに負けを与えよう。

殺し合い・脅し合いで、常に勝つのは汝らとは決まっていない。

ちょ、ちょっと待ってくれ!

消滅するのが恐いのか?

オレが悪かった。考え直す。未だ、死にたく無い!殺さないでくれ!

汝、毎日死んでいるであろう。

毎日死んでいるって・・・。

汝、毎日、この瞬間にも死を、そして誕生を体験している細胞群の一塊であろう。

なんだ、そんなことか?

人間は、約60兆の細胞の塊だって話しだろ。

もちろんオレだって知っているぜ。

知っていても、解っていないではないか。

どういうことさ?

汝、知識として、知っていても、汝の身に付いていないではないか。

・・・?

汝、一人であろう?

そうに決まっているだろ!

それが、汝の思いだ。

何なんだ!

汝、60兆の細胞の集まりと知っていても、汝は一人だと言う。

汝の思いが勝手に自らを一人だと単純化している。

汝自身は約60兆もの細胞が入れ替わり誕生・死を繰り返しながら存続している塊であろう。

細胞ごとになんて把握出来るか!

汝、単純化した思いは思いに過ぎないと自覚すべきであろう。

命の連続を考えてみるが良い。

両親・祖父母・その先・・・と。

何時から、命の連続が始まっているのか答えてみよ。

解るわけないだろ。そんなこと!

人類になる前から、命が連続していることぐらい知っているであろう。

当たり前だろ。そのくらい解るぜ。

地球上に生命が誕生した時からずっと繋がっていることも解るであろう。

ああ。解る。解る・・・。

汝は、地球生命体細胞群の一塊であろう。

ああ、そうだろ。

地球生命体細胞群として、さっき亡くなってしまったあの子も、汝の食べた牛も野菜も・・・同じであろう。

当然だろ。

汝、共食いして、命を支えているのである。

そういうことになるな。

でも、それの何が悪い!

汝、食べられる側に回るが良い。

何だって!冗談じゃない!

オレは生きる為に食べているだけなんだ。

何が悪い!

汝、嘘偽りは無いな。

生きる為に、ロイヤルステーキコースが必要であるのか。

同じ人類が同じ地球上で餓死しているこの瞬間に。

餓死寸前の子供の目の前にまで行ったのに、汝は食事を分けず独占して食べられる所へ戻ることを選んだ。

汝のような生き物は、食べられる側に回る方が地球生命体細胞群の為になる。

冗談じゃ無い。食われてたまるか!

そのお腹のお肉、脂肪たっぷりで先ほどのステーキ肉のようであろう。

やめてくれ!

汝、武器でも持って戦いを挑むか?

汝、素直に食料になるか?

汝、考え直すのか?

考え直す!

命あってのモノダネだからな。

他の地球生命体細胞群も同じであろう。

どうすれば、良いのさ?

しばらくは、汝一人で考えるが良い。

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